ゆるやかな断捨離の始まり

今週のお題「おうち時間2021」
 今年のゴールデンウィーク、私は、なんと6連休。なのにコロナで里帰りもできず、家で何をして過ごすか?
もう、この機会を逃したら、次はないかも。それは、断捨離だ。主人も次男も家にいて、みんな自由がきくという今こそ、一家総出でお片付けだ。

 連休前に市の持ち込みゴミセンターに予約もとり、準備万端でお片付けに突入。
 どの部屋もごみ屋敷と間違われそうな有り様なんだけど、最大の難所は、屋根裏部屋だ。20年以上前に引っ越してきた時から荷物が多く、とりあえず何でもかんでも屋根裏部屋に突っ込んだ。その後も、邪魔なものがあると屋根裏部屋へ。とうとう足の踏み場もなくなり、なにがあるのかさへもわからなくなっている。亡くなった母から、屋根裏部屋を片付けるようにと、しょっちゅう言われていたが、なかなか手をつけることができなかった。

 そして今日、やっと重い腰をあげて屋根裏部屋の片付けを開始した。
 私が部屋に入り、とりあえず荷物を、急で狭い折り畳み式の階段の真ん中にいる次男に渡す。次男から下で待機している主人に。そうやってまずは荷物の1/4を下ろして、要るものと捨てるものを主人と私で選別していく。
 いくつもの大きな段ボール箱に無造作に入れられていたのは、アウトドアの道具の数々。さっそく捨てる捨てないで主人と揉めたのは、浮き輪などを膨らませる空気入れだ。プラスチック製のそれは、いかにも安っぽく長年の間に劣化しているように見えたが、捨てないと言いはる主人。先が思いやられるが、仕方がない。
 今度は、『むかーし着てたよね』っていう主人の洋服。無いと思えば、屋根裏部屋に入れてたんだ私。すっかり忘れていた。1枚1枚ときめくかどうか、主人に尋ねながら選別していく。『えーそれときめくの?』と何度か言いそうになったが、ぐっとこらえた。
 そして、子どもたちのおもちゃ類の極一部。と言っても大量のミニカーとレゴ。
全部捨てようと思ったが、もったいなくて捨てる気になれない。知り合いの子どもたちにあげると喜ぶかもと思い、とりあえず残すことにした。

 荷物は、まだ1/3ほどおろしただけだが、主人も私もどっと疲れた。結局、今日は2時間ほどで、屋根裏部屋の断捨離作業を終えた。

 夕食のあと、一人でおもちゃの段ボール箱を開けて、選別していた。驚いたことにあちこちにあったレゴを一まとめにしてみると大きなリンゴ箱いっぱいになった。忍者シリーズなど、何度も買ったなー。
 どんどんたまっていくレゴブロックの山を見ていて、だんだん自分に腹がたってきた。そして、レゴの持ち主の次男はというと、横でオンラインゲームに興じている。その姿見ると、なんだかやるせなくなってきた。
 つくづく私は、甘い母親だなーと思う。息子のおもちゃは、今はレゴからパソコンに変わっている。金銭的に余裕もないなか、言われるままに買い与えた結果が、今の息子だ。
 本人に段ボールいっぱいのレゴの山をみせると、
「あんなところにしまわれたらやりたくても出来ない」だと。
 レゴにはまっている息子とオンラインゲームにはまっている息子。どっちが良いか?どちらにしても、勉強はしていないだろう。でも、ものづくり系に進んだのは、この大量のレゴのおかげかな。