罪作りな四字熟語

 トイレの壁に一週間ごとの四字熟語の日めくり(週めくり)がかけられている。お馴染みのものから、初めて聞くようなものまで。もちろん意味の解説もあるので、大変、勉強になる。

昨夜、主人が寝る前に
「今週の四字熟語、ママのことやな」と、言った。まだ見ていなかった私は、どんな四字熟語なのか尋ねたが、
「後で自分で見て」
と、言い残して寝てしまった。

しばらくテレビを見たり、携帯をいじったりした後、私も寝ることに。
トイレに行って、さぁ、寝ようとした時に、主人の言葉を思い出した。面倒くさかったが気になるので、もう一度トイレに戻って、その四字熟語を見た。
 わざわざ、私のようだと言ってきたことを考えると、どうせディスる内容でしょと、思いながら見ると、真っ先に「沈」と「落」という文字が目に入った。
「やっぱりね,,,『沈魚落雁』なんだそれ?沈んで落ちるって、どんな人やねん!」
目を細めながら、小さい文字で書いてある意味を読んだ。
「美しい女性のこと」だと。さらに小さな文字で書いてある解説を読んでみる。「あまりの美しさに、魚は恥じて沈み隠れ、雁は見とれて列を乱し落ちる、それほどの美女という意」だって。なんだか照れる。でも、そんな美女でないことを自他共に認める私は、今朝、主人に聞いて見た。
「えらい、褒めてくれるんだね。ありがとう。でも、最初、ディスられたと思ったわ」って。
「やっぱりな。ママ、絶対に勘違いして怒ると思ったわ」だと。

結局、からかっただけかい!
ややこしい四字熟語!