健康診断に行く

 先月末、数年ぶりに健康診断に行ってきた。

 身体測定に血圧の計測、血液検査、尿検査という簡単なものだった。

 最近、太り気味だけどそれ以外は、至って健康だと自負している私。それでも、年齢もそれなりに重ねているので、機会があったので、受けてみることにしたのだ。

 

 当日の朝は食事を抜き、最近、建て替えたばかりという綺麗な病院に入る。1階は一般診療で、2階が健康診断専用フロアとなっていた。

 専用カウンターで受け付けを済ませて待っていると、小さなブースに呼ばれた。そこで身長、体重を測る。毎日お風呂に入る前に測っているが、洋服を着ているのに、少しだけ軽くなっていて驚いた。その後、看護師さんに腹囲をメジャーで測ってもらう。自分では、測ったことがないので、どれくらいなのか全く検討もつかなかった。

 次に、別のブースで血圧測定と採血。そして、

「先生による診察がありますので、しばらくお待ち下さい」

と言われ、椅子に座って待っていると、こんなところに出入り口があるのか!というところから、男性が出てきた。

しばらくして、呼ばれて診察室に入ると、さっきの 男性が座っていた。

先生だったんだ。

「楽にして下さい」 

と私に言う先生は、はぁはぁと息をしていた。

 何かいろいろ聞かれるのかなあと思っていたか、洋服の上から聴診器を当てたあと、特に何も聞かれることもなかった。先生の診察を受けて、健康診断は終了だ。

 1階に降りたところに、病院や先生の紹介パネルが貼ってあった。見てみると、いくつかの診療科があったが、担当医師かほとんど院長先生で、今日の担当医師は、院長先生だけだった。ということは、さっきの先生は院長で1階で診療しているのも院長で、1階と2階を行き来しながら一人でやってるんだ。1階の診療の合間に裏階段を使って2階に来て診療してたんだわ。どうりではぁはぁ言ってたわけだ。

 パネルによると私とほぼ同じ年齢の院長先生。建て替え費用の返済が大変なんだろーなって、勝手に想像しながら、病院を後にした。