遠くて近い老後について考えてみた

子が巣立ち手持ちぶさたの淋しさを
       紛らわす術思い巡らす



 まだまだ老後ではないが、老後の趣味について考えてみた。
 残念ながら、今の私には「これが趣味です!」っていうものがない。
 映画を見たり、旅行に行ったり、カラオケに行ったり、植物を育てたり、絵を描いたり、料理を作ったり、世の中には、楽しいことがいっぱいあるのに、ずっとやっていたいとか面白いとか思えるものが、無いんだなぁ、、、。

 今は、日々の生活だけで精一杯だから、余暇を考えることもないけど、ぽっかり時間が空くと、何をしていいかわからなくなってしまう。
 趣味だけではなく、一緒に遊んでくれる友達も居ないことに気付いた。気安く電話やメールをして、集まってくれる仲間や一緒に旅行に行くような友達って、居ない。今まで私が友達と思っていた方々は、知り合いと呼ぶべきかも。
 学生時代は、結構、人付き合いも良く、一緒に遊ぶ友達も多かった。自分は、いつでも遊ぶ友達がいると思っていたが、気がつけば、学生時代の友人とは、ほとんど会うこともなく年賀状だけの付き合いになっている。長い年月の間に関係も風化し、昔と同じようにとは、なかなかならない。
 今は、家族と一緒にいることが多いから良いようなものの、子どもが巣立ち、自由な時間が手に入った時、私は何をして過ごすんだろう?
 このままだと、毎日毎日、ぼーっとお菓子を食べながらテレビを見て過ごしそう。まあ、それはそれで私にとっては至福の時なんだけど。趣味とは言えないよね。それにそんな毎日を過ごしていたらボケそうだなあ。

 とりあえず、次男が就職するまでは、働き続けなければならない。後10年の間に、趣味をみつけ、一緒に遊んでくれる友達を作ろうっと。
 でもその前に、何よりもお金も貯めないといけない。雀の涙ほどの年金だけでは、とても生活していけない。

 これからは人生百年時代っていうけど、今のままでは、百年も生きていく自信ないし、生きたいとも思わないなぁ。