「ママ」と呼ばれて

 今、子どもにいつまで「パパ、ママ」と呼ばせるかということが、ちょっとした論争になっているらしい。
 ちなみに、我が家の子どもたちは、今だに「パパ、ママ」だ。長男27才、次男15才。
 長男が中学生の時に、友人にそんな話をしたら、「マザコンみたいやから、やめとき!」とか、子どものおばあちゃん達からも、「大きくなってから可哀想だから、『お父さん、お母さん』に直させなさい」とか、いろいろ言われたが、なぜかずっと「パパ、ママ」。もはや「パパ、ママ」は、ニックネームのようなもので、そんな恥ずかしさも、感じなくなってきている。
 中3の次男は、思春期真っ最中だが、隣近所に聞こえるような大声で「ママ~、○○持って来てー」って、叫んでいる。二人とも、私達に家で呼びかける時は、「パパ、ママ」だけど、友達とかには何て言ってるんだろう?
おそらく、「家の親、うちの父親、うちの母親」かな。
 じゃあ、他の人がいるところで、私達を呼ぶ時は?
 考えてみたら、大きくなってからは、そんな場面なかったかも。友達や知らない人の前では、息子たちから何て呼ばれるのかなあ。きっと、主語抜きで話しかけるだろうなぁ。それとも、何の照れもなく普通に「パパ、ママ」と呼ぶかも。彼らにとっても、「パパ、ママ」は、もはや私たちのニックネームのようなものになっているかも。
 今さら、「お父さん、お母さん」なんて呼ばれるのは、かえって気恥ずかしい。それは、きっとお互い様だろう。
 息子たちが「パパ、ママ」と呼ぶのが恥ずかしくなったら、「パパさん、ママさん」か、「おとん、おかん」って、呼ばれたい(私は)
「うちのおかんがなあ、、、」って、息子が友達に話しているところ想像すると、なんだか楽しい。