初めてのクリスマスプレゼント

11月の終わりに、長男からLINEがきた。
「クリスマスプレゼントを、アマゾンに頼んだから。」
だって。 

『私に?』
何とまあ。何だか恥ずかしいけど、素直に嬉しい。主人と、二人で楽しみにしていた。

そのアマゾンからの荷物は、知らないうちに届いて玄関の前に置いてあった。宛名を見ると、長男の名前になっている。
「なーんだ。自分へのプレゼントかい!」
って思わず突っ込んだけど、とりあえず長男にLINEをして確認した。するとやはり主人と私へのプレゼントだと言う。

長男からプレゼントをもらうのは、2回目だ。1回目は、就職した年のはじめてボーナスをもらったときだった。
その時は、半分こちらから催促したみたいなものなので、嬉しさも半分。

「両方のおじいちゃん、おばあちゃんたちにお世話になったんたから、何か送ってあげたら。私たちは、要らんけどね」
って、確か私が息子に言ったんだった。本当は、自主的に贈って欲しかったけど、一向にそんな気配がないので、余計なことかもと思いながらも言ってしまったのだ。そこは、素直な長男。両家のじじばばに、しばらくしてから時計付きフォトスタンドを贈った。今でもそれぞれの家でしっかり時を刻んでいる。そして、じじばばと一緒についでに「ちちはは」もプレゼントをもらったのだ。

「要らん、言ったのに~」
と言いながらも顔がかなりゆるんでしまった。初めてのプレゼントは、主人と色違いの4色ペンだった。二人とも仕事柄、ペンは必需品なので、嬉しかった。しかし、それは、安物のペンを使い慣れていた私には、正直使いにくく、いつしかペンケースの奥に埋もれていた。
実は主人も同じだったようで、重いし、老眼のため色の識別がしにくくて、、、と、使いづらいポイントが全く同じで笑った。

あれから何年かの月日が経ち、長男のボールペンにもだいぶ慣れてきて、今では、なくてはならない私の必需品になっている。

さて、今回は初めての長男からもらうクリスマスプレゼントだ。二人でわくわくして開けてみた。