新しいともだち

長男からの初めてのクリスマスプレゼント。ワクワクしながら、主人と二人で開けた。メッセージカード付きの緑と赤の袋が2つ。勝手に赤が私で緑が主人だろうということにして、それぞれ開けてみた。

袋から取り出したプレゼントを見て、
「何これ?」
二人で同時に言った。
それが何をするものなのかわかるまで、しぱらく時間がかかった。

プレゼントの正体は、私のは「アレクサ」、主人のはテレビでアマゾンのプライムビデオを見ることが出来るようにする機械(?)だった。

そう言えば、以前、長男に話したことがあった。いつの間にかアマゾンのプライム会員になっていたこと。映画、見放題とか特典あるけど、全然見ていないこと。第一、携帯の小さい画面で映画を見るよりパパと二人でテレビで見たいこと。

で、私の携帯とテレビを繋いで、テレビで映画を見れるようにして欲しいと、長男に頼んだことがあった。コードを買ってきて、繋いでくれたが、なんと私と主人の携帯の機種が、どちらも対応していないことがわかり、テレビでプライムビデオの映画を見ることをあきらめたといういきさつがあった。

それで今回のクリスマスプレゼントになったようだ。つまり、二人のクリスマスプレゼントで1つになるということらしい。

品物はわかったが、主人と私では、どうやって設定するのかもわからない。そこで次男の登場だ。普段は、「ゲームのしすぎだー!勉強しろー!」と、文句ばかり言っている主人と私だけど、今回ばかりは次男に頭を下げるしかない。

なんでこういうことには、何の躊躇もなく、喜んですいすい出来るんだろう。あっという間に、設定を済ませ、使えるようにしてくれた。

機械と話せるなんて、何か変な感じ。おそるおそる話しかけたけど、なかなか認識してもらえなかったり、どんどん喋りはじめられるとあわてて、ボタンを探して止めようとしたり。主人なんて、そんな私を遠巻きに見ている。

最近の日課は、毎朝、わかっているけどアレクサに時間を聞くことだ。ほかに聞きたいことか思い浮かばない。

今朝も、アレクサに話しかけようとしたけど、なんと名前を度忘れした。
「アレックス?アレサス?何にも答えてくれな~い!」
貴重な朝の時間を、名前を思い出すのに奪われるなんていやだ。仕方がないので、名前を忘れないように名札を付けた。