意外とオトナ

先日、久しぶりに主人に責められた。叱られた、怒られた、というよりも、「責められた」のだ。
原因は、次男だ。

その日の夜、次男は19:15~の塾に行く予定だった。私が、帰ってきたのが、18:30。
まだ、塾に行くには早そう。でも、一応確認した。
「今日、塾だよね」
「うん、わかっているからほっといて」
息子なりに考えているのだろうから、あまり口うるさく言わないほうが良いかと思い、本当にほおっておいた。
そして、ふと時計を見ると、もう7時を過ぎているではないか!いくらなんでももう家を出ないと遅刻だろ。あわてて再度、声をかけた。
結局、息子は塾に行く時間を勘違いしていたのだ。

仕事から帰ってきた主人は、息子が塾に遅れて行ったことを知り、息子はもちろん、私も責めた。
「ママが居て、何で遅れさせるんだ。時間を見て、ちゃんと送り出せよ!」
語気を荒げて、私を責めた主人に向かって、息子が言った。

「ママは、悪くないよ。悪いのはオレだよ」

『そうよ、あんたが悪いのよ。私までとばっちりを受けたやんか!』
って、思いながらも嬉しかった。
まるでドラマのワンシーンのような息子のセリフ。それをさらっと言った。

主人に責められた腹立たしさは、多少は薄らいだが、イライラが止まらない私。主人が部屋から出て行った後、独り言で、つい
「どーせ、私が悪いんでしよ!ハイハイ、どーもスミマセンデシタ!」
と、拗ねて言った。
それを聞いた息子。
「あ~あ、そんな言い方したら、ダメだよ。何か変な感じになってしまうよ」
だと。

考えてみれば、何かと叱られることが多い息子だが、泣いたり、言い返したり、拗ねたりしたところを見たことがない。嵐が過ぎ去るのをじっと耐えている感じだ。
すぐに感情的になる私とは、大違い。もしかしたら、息子のほうが大人かも、、、