険しい「授業参観」への道

 先日、次男の高校で授業参観があった。毎年、実施しているらしいが、昨年はコロナ禍で中止だった。今年2年生の息子にとっては、初めての授業参観だ。

お知らせのプリントがテーブルの上に置いてあった。ちゃんとプリントを渡すところが、かわいい。

プリントによると、1家庭につき2名までとある。まあ、このご時世だから仕方がない。せっかくなので我が家は、主人と二人で行くことにした。

で、今までだったらそれで終わりだったけど、何と予約をしなければいけないんだと。しかも電話や提出書面ではなく、プリントの下にQ Rコードがあってそこから予約をするようにとある。

主人は、ここで脱落。

「良いよ、私が予約しておくから」

と、上から目線で主人に言って、Q Rコードを読みとった。

しかしその後、IDだのパスワードだの出てくると、もうわけがわからなくなってしまった。結局、私も予約出来ず、次男にやってもらうことに、、、。

次男は、

「来なくて良いで!」

と言い、なかなかやってくれなかい。

お礼に当日は、次男の大好きなコンビニ弁当を持って行ってあげるということで、なんとか予約画面を出してもらった。

 

授業参観に行くのも昔のように簡単に行けない。そんな状況に主人が、

「これは、実は学校側の策略じゃないか。ちゃんと予約出来ないようなら、来る資格無しということなんじゃないか」

と、冗談交じりに言った。

確かに、この授業参観に行くには、3つのハードルを超えなくてはならない。

1つ、お知らせのプリントを受け取る。

(高校男子、学校からの配布物を素直に

親に渡す確率、かなり低いと思われる。)

2つ、Q Rコードからの予約(スマホに慣れていない親にとっては、ハードルが高い)

3つ、パスワードやIDは、子どもに聞かないと分からない。(教えてくれるかどうかは、子ども次第)

この3つのハードルを乗り越えて、やっと授業参観に行けるのだ。

「お子さんと良好な親子関係を築いていますか?」

「基本的なスマホ操作ぐらいは出来ますよね?」

という、学校側からのメッセージのように感じた。

主人と私は、見事にこの3つのハードルをクリアして、高校の初めての授業参観に行く権利を得たのだ。

ヤッタ〜!