疲れた買い物

ニトリに、布団カバーを買いに行った。

1〜2年前に行って以来、久しぶりのニトリ。確か、前回行った時にアプリを入れて、会員登録をしたはず。

でも、その後、あんまりニトリに行かないかなぁということでアプリを削除してしまったような気がする。そんな事も忘れてしまうくらい久しぶりのニトリ

ニトリに向かう車の中で、会員だとポイントが貯まるからということで、再度アプリを入れようとした。

アプリを入れて、ログインをしようとする時にいつも立ちはだかるのが、パスワードの壁。

「そんなもん覚えているわけないだろ!」

そんな人のための再設定ゾーンへ。

ところが、何度やってもその再設定すら出来ない。メールアドレスが違うだの電話番号が違うだの、いろんなパターンで入れてみたが、ことごとく跳ね返されてしまう。疲れ切って主人に言った。

「もう会員登録もポイントも良いんじゃない?」

「小さな事からコツコツや。そんなんやからポイントがたまらんのや」

だと。諦めの早い私としつこい主人のいつものせめぎ合いの始まりだ。

数年に一回行くぐらいのニトリのポイントをもらうために、私はもうヘロヘロだ。

「じゃあ、パパがやって」

主人は、私以上のアナログ人間スマホで会員登録なんて出来るはずがないと思いながら、意地悪く言った。

滅多に利用しない店のわずかなポイントにこだわる主人にイラついていた。

 

お店についてからもトライしてみるが、やはり出来ず。サービスカウンターのお姉さんにも聞いてみたが、やはり新たにパスワードを入力するように言われるが、それが出来ないんだって!

結局、かなり昔にカードで会員登録をした事がある主人のカードでもポイントを付けてもらえるとわかり、一件落着。

今までのスッタモンダ、何だった?

 

買い物をする前に、かなり疲れていた私は、とりあえず目的の布団カバーをかごに入れたら、もう他の品物を見る気がしなくなっていた。

主人の買い物のスリッパと傘と、そして布団カバーの3点をかごに入れてレジに行った。

以前は普通にレジに店員さんがいたと思うが、全部セルフレジだし。もちろん二人とも初めて。レジの説明を見ながら、恐る恐るピッ!反応しない。やり方が悪いのか、二人であーでも無いこーでも無いとか言いながら、何とか3点のレジを終えた。

 

何ともない人にとっては、『何やってんだ?』ってな事なんだろう。でも、60歳と70歳の私達アナログ夫婦にとっては、たった3点の買い物も大変だった。

「お値段以上に疲れたニトリ」だった。

しばらく買い物に行っていないとどんどん時代についていけなくなってしまう。

世間の便利は、私の不便だわ。